掃除の時間に学校中をまわってみるとわかりますが、実に様々です。
一生懸命動いている子、何となく動いている子、ほとんどさぼっている子、四角い所を丸く掃いている子、・・・。
学年初めに掃除の担当場所が決まったら、まず、掃除の仕方を決めて、伝えます。
例えば教室なら、
- まず窓を開け、
- 椅子を机の上にあげ(これを1セットとします)、二人一組で、そのセットを持ち上げ、そのまま後ろに移動し、全員で全部のセットを教室の後ろ半分に移動します。これで教室の前半分が空きます。
- 自在ぼうきが3本あったとします。ほうき部隊一人目Aが身体の正面が黒板に直角になるように立ち、黒板側の端から順番にほうきの幅でゴミを移動する形で掃いていきます。ほうきは毛先を床面から離さず、軽く押さえるように掃きます。身体の右肩前から左肩前へ掃いたら、ほうきの幅一つ分前に進み、また一掃き、また前に進み、また一掃き、を繰り返します。そのゴミを受け継ぐように、ほうき部隊Bの子が順に掃き、Cの子が順に掃き、端まで終わったAの子がCの子のゴミを受け継ぎます。A→B→C→A→B→C→・・・と教室の空いている所まで掃きます。
- 後ろ半分に移動した椅子と机のセットまでゴミがいったら、ぞうきんがけ部隊が、並んで隙間が空かないように、横一直線往復がけします。
- 次に全員で椅子・机セットを、教室の前に詰めて移動します。
- またほうき部隊が、先程のゴミを順番に教室の一番後ろまで送り、掃きとり、ぞうきん部隊が拭きます。
- その後、全員で、椅子・机セットを元の位置に戻します。ビニールテープで床に小さな目印を前もって付けておくと一直線にバッチリ決まります。バッチリ決まったら、椅子を下ろします。
- ぞうきん部隊は、その後2つに分かれ、一部は教壇やドアレールを、もう一部は台拭き部隊・窓ふき部隊となって、ぞうきんを替えて、机の上や窓を拭きます。
- 窓を閉めます。
やることが決まっていると、次々自ら動きます。
ビシッとまっすぐ揃った机を見ると、爽快感も生まれるみたいです。
部隊は、誰でも、どの部隊でもできるように、円状のグルグル回る当番表を作って、回していくといいです。
テキパキ動くと、早めに終わることが多いです。残った時間は、あとどこかプラスできれいにするところを各自見つけてきれいにする時間にあてたり、時にはご褒美で、座ったまま過ごす休み時間にしたり、もできます。
ダラダラせず、次々テキパキ動いている掃除姿は、目につくようです。「先生のクラスの子達、掃除一生懸命やってて偉いねぇ。」と教頭先生や他の先生方からも、よくほめてもらいました。ほめてもらったことを子供達に伝えると、何ともうれしそうな顔をします。そして、また一層頑張ろうとします。こうしていく内に、掃除時間は、面倒くさい時間でなく、気持ちよくなる、やりがいのある時間になっていきます。