お腹が痛い=「おトイレに行きたい」のサイン
授業中に「お腹が痛いです。」と子供が言ってくることがあります。先生になりたての頃は、保健係を付き添わせて保健室に行かせていましたが、保健室の先生に「大人と違って、大抵はウンチしたいのに我慢しているからで、保健室でも、まずおトイレに行かせるのよ。」とお聞きしました。それからは、すぐ保健室には行かせずに、まずおトイレに行かせることにしました。ほとんどの場合は、それで大丈夫でした。
学校でウンチをすることは、抵抗があります。特に男の子は、個室に入るだけで からかわれたりするので、休み時間に行くのは なかなかです。かえって、授業時間で他の子がいない時の方が行きやすかったりします。
できるだけ休み時間にすませるのは当たり前ですが、基本、授業中でも行きたくなったら、先生に言って、行っていいことを最初から話しておきます。
それでも おもらしは あります。小さい方も大きな方も。
おもらしがあった時の対処法
小学1年生だと、おもらしがあったりします。そういうことは子供にとって、面白かったりもするので、一回そういうことがあると、ずっと言われ続けてしまったりします。
次のような話は、効果的でした。
「体調や いろいろなことで、今日は○○君だったけれど、明日は誰だか わからないよ。ものすごく下痢する病気に なっちゃったりしたら、したくなくても そうなっちゃうから。△△君かもしれないし、あなたかもしれない。おもらししたくて する人は いないのだから、ちゃんと考えてあげようね。」と。
下校の最中にどうしてもウンチが我慢できなくなり、失敗してしまった男の子がいました。1年生にしては通学路が遠かったからと思います。困った顔をしていた子に、一緒に帰っていた男の子が「このことは誰にも言わなくていいからな。」と言ったそうです。失敗した子のお母さんから、優しく言葉がけした子のお母さんに連絡が行き、できごとを知ったお母さんが「こんなことがあったんだって?」と聞いたら、「なんでお母さん知ってるの?」とビックリしていたそうです。その子の心意気をお母さん共々うれしく思いました。
私の持ったクラスは、幼稚園・保育園からの申し送りからも予想できたのですが、確かに おもらしは多く、個人でパンツ、ズボンをいくつか購入して、クラスに持っていました。病気をのぞいて、大きくなっても、ということは ありません。成長過程です。大したことではない、というスタンスで。
話がそれますが、大人でも、大きな方は、気恥ずかしいものです。できれば、コソコソっと済ませたいです。でも職員旅行の時に、先輩の先生が、にこやかに「朝のお勤め行ってきま~す。」とおトイレに向かわれたことがありました。自分の中では無かった発想で、言ってしまった方が楽なこともあるんだ!と妙に納得で、忘れられない、いい思い出です。